土, 15 10月 2016 00:00

拓本

石などに彫られた文字は
風雨にさらされているうちに削れて読みにくく
なって
しまいます。
そこで、墨と紙を使って、
凸凹を
白黒で浮き上がらせて読みやすくする方法が開発
され
ました。
これが拓本(たくほん)です。
ではどうやって行うのでしょう?
大日堂前にある石神仏の拓本をとってみました。
先生は宮司であり副区長でもあるSさんです。
今回は女性のギャラリーがいるのでテンションあがりっぱなし ヾ(〃^∇^)ノ
 
先生『まず表面をきれいにして、紙を貼って、あーしてこーして・・・ (;^_^A 』
女性ギャラリー 『ほ~』
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先生タンポに墨をつけて、こうやってポンポンと・・・ほら文字が出てきたでしょ。』
女性ギャラリーすご~い w(*゚o゚*)w
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以下実例を紹介
この割れたような石の表面に何があるかは、普通に見ても全くわかりませんが・・・
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下の画像のように文字が浮かんできます。(これは一部分)
今回は、「奉〇大乗妙典」とその下の左の「廻国」という小さい文字が読み取れました。
〇印はハッキリ読めないので保留。また廻国の右隣の小さい文字も今一断定できません。
しかし、文献などから、これは
   奉納大乗妙典日本廻國供養塔
ではないかと推定できます。
これは、大乗妙典(法華経)を書写して66箇所の神社仏閣に奉納したことにちなん
だものです。年代的には1700年代から明治維新までのあいだの可能性が高い。
では、実際にお経を奉納したのは誰か?押山の人か、はたまた押山へ来た行者か?
前者であれば達成記念であり、後者であれば行者に路銀などを与えて先祖供養などを
依頼した(これも功徳であるとされていた)証しと思われます。
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次の例です。馬頭観世音であることはうっすらと読めますが・・・
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よく見ると、右に明治23年、左下に「太田金太郎」と彫られていました。
ええ!? この人ってウチの先祖(1857~1929)でねーの? 
大発見!!! ( ノ゚ο゚)ノ
なお、このキンタローさんが前田敦子のモノマネをしたかどうかはわかりません。
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(投稿 Mさんありがとうございます)