押山の文化財を紹介します (o^∇^o)ノ
(第7回 大日堂に伝わる謎の菩薩像)
今回は謎の菩薩像です。
以前、頭部は十一面観音菩薩で胴体は如来(阿弥陀如来など)
という合体ロボみたいな像を紹介しましたが、今回も珍品です。
(前回紹介しましたが、仏像で菩薩と如来は全くの別物で、つくりも
大きく異なります)
≪ 全体像 ≫
まず、全体像をご覧ください。
≪ 頭部 ≫
頭は長髪なので、菩薩(観音菩薩など)であるとわかります。
(もしこれがパンチパーマなら如来=阿弥陀如来などです)
≪ ところが胴体は・・・さらに腕は・・ ≫
ところが胴体の飾りっ気のない服装は明らかに如来のものです。
(菩薩はもっとオシャレでネックレスやブレスレットなども身に着けておられます)
と、ここまでは以前の例と同じパターンなのですが、今回のはなんと、
腕の向きがどう見ても菩薩 ( ̄□ ̄;)!
となっていました。
画像のように、左腕を上に、右腕を下に向けるのは菩薩です。
(如来は逆に右腕を上に、左腕を下に向けます)
ここで以上のことをまとめると、以下のようになります。
頭(菩薩)⇔ 服装(如来)⇔ 腕の向き(菩薩)
以前の例では、ご先祖たちが壊れた仏像同士をテキトーにくっつけた
可能性もありましたが、今回のはどうやら制作段階での確信犯です。
なんなんでしょうかねえ~これは!? o(^▽^)
(投稿 Mさん ありがとうございます)